プレスは「押す」だけではない。サーボプレスで実現する長時間の荷重保持

2026/09/15

サーボプレスは、サーボモーターを駆動源として、プレスの位置や速度、荷重などを制御しながら加工を行う設備です。 成形、圧入、接合、かしめ、組立、試験・評価など、さまざまな工程に用いられています。 特に、加工条件に応じて速度や位置、荷重などを細かく設定できることが、サーボプレスの特徴の一つです。 トックスプレソテクニック(TOX® PRESSOTECHNIK)では、こうしたプレス動作を実現する電気機械式のサーボドライブシステム「TOX® ElectricDrive」を提供しています。 この電動ドライブは、0.02 kN~1,000 kN (業界最大) の幅広いプレス力に対応しています。 また、駆動制御だけでなく、プロセスモニタリングや品質データの取得・管理までを一つのシステムに統合できることも、TOX® ElectricDriveの特徴です。 TOX®ソフトウェアでは、プレスのパラメータ設定や制御、診断、評価、品質データの取得などを行うことができます。設定した荷重や位置、動作条件などをソフトウェア上で確認・管理することで、長時間にわたる工程についても、工程条件や状態を把握しながら運用できます。

サーボプレスとは

サーボプレスは、サーボモーターを駆動源として、プレスの位置や速度、荷重などを制御しながら加工を行う設備です。

成形、圧入、接合、かしめ、組立、試験・評価など、さまざまな工程に用いられています。

特に、加工条件に応じて速度や位置、荷重などを細かく設定できることが、サーボプレスの特徴の一つです。

トックスプレソテクニック(TOX® PRESSOTECHNIK)では、こうしたプレス動作を実現する電気機械式のサーボドライブシステム「TOX® ElectricDrive」を提供しています。

この電動ドライブは、0.02 kN1,000 kN (業界最大) の幅広いプレス力に対応しています。

また、駆動制御だけでなく、プロセスモニタリングや品質データの取得・管理までを一つのシステムに統合できることも、TOX® ElectricDriveの特徴です。

TOX®ソフトウェアでは、プレスのパラメータ設定や制御、診断、評価、品質データの取得などを行うことができます。設定した荷重や位置、動作条件などをソフトウェア上で確認・管理することで、長時間にわたる工程についても、工程条件や状態を把握しながら運用できます。

プレスするだけではない。荷重を「保持する」という工程 ― 実際のお問い合わせから見えてきた、長時間保持という要求

プレスに求められるのは、単に「大きな力を出せること」や、「高い精度で加工できる」ことだけではありません。

加工対象に一定の荷重を加えた後、その荷重を一定時間維持する「荷重保持」が求められる工程があります。

例えば粉末成形の工程では、材料を金型に充填して圧縮した後、所定の荷重まで加圧し、その状態を一定時間保持することが求められる場合があります。

実際にお客様からは、粉末成形の用途で、所定の荷重まで加圧した後、その荷重を最大1時間保持することが可能かというお問い合わせがありました。

このように、プレスに求められる性能は「どれだけ大きな荷重を発生できるか」だけではありません。

その荷重をどれだけ長く、安定して維持できるか。

工程によっては、そこが重要な条件になります。

長時間の荷重保持と超低速動作を支える、駆動システムの設計

長時間の荷重保持や、超低速動作を実現するには、単にモーターの出力を大きくするだけでは十分ではありません。

ギアボックス、モーター、コントローラー。それぞれの特性を考慮し、適切に組み合わせることが重要です。

TOX® ElectricDriveでは、メカニクス、モーター、コントローラーを組み合わせた電気機械式の駆動システムを構成しています。

特に長時間の荷重保持や超低速動作では、通常のプレス動作とは異なる要求が駆動システムに生じます。

例えば、非常に低い速度で動作する場合、動作状態は荷重保持に近づきます。

0.01 mm/sのような極めて低い速度では、ギアボックス、モーター、コントローラーそれぞれに高い制御性能が求められます。

そのため、長時間の荷重保持を実現するには、個々のコンポーネントだけを見るのではなく、メカニクスからモーター、コントローラーまでを一つのシステムとして適切に設計することが重要になります。

7日間の荷重保持をも可能にする、特別仕様のサーボドライブ

長時間の荷重保持を実現するには、設定した時間だけでなく、その間、必要な荷重を安定して維持できることが重要です。

TOX® Electric Drive サーボドライブ EXe-K ver. 603」では長時間の荷重保持に対応しています。

さらに、TOX® ソフトウェアでは、保持時間を最大7日間まで設定することができます。

設定可能な最大値は604,800,000ミリ秒。7日間に相当します。

1時間、数時間、24時間...といった長時間の荷重保持が求められる工程において、時間という制約を大きく広げることができます。

どこで活用されるのか。長時間の荷重保持が求められる工程

長時間の荷重保持や超低速動作が求められる工程は、特定の業界に限られません。ここでは、Special EDの活用が考えられる代表的な分野をご紹介します

粉末成形・圧縮成形

粉末材料を金型に充填し、プレスによって圧縮して成形体をつくる工程。人工骨などの製造にも用いられます。

所定の荷重まで加圧した後、その荷重を一定時間保持することが求められる場合があります。

電動化関連部品

モーターコアなど、薄い電磁鋼板を積層した部品では、一定の荷重を保持し、積層体の形状を安定させる工程が必要になる場合があります。

試験・評価

製品や材料に一定の荷重を加えた状態で、長時間にわたって性能や変化を評価する工程。ここでは、荷重をかけるだけでなく、試験条件を一定に保つことが重要になります。

燃料電池・水素関連

燃料電池スタックや水素電解などでは、工程によって長時間の荷重保持や非常に低速な動作が必要になる場合があります。

医療・歯科

歯科分野では、例えば歯科補綴物の製造など、精密な加工が求められる用途が考えられます。

これらの用途に共通するのは、単に「大きな力」を発生させることではありません。 必要な荷重を長時間安定して維持すること。そして、荷重を保持しながら、極めて低い速度で動作させること。

こうした特殊な動作条件に対応できることが、プレス設備に求められる場合があります。

プレスに求められる性能は、荷重だけでは決まらない

プレス設備を選ぶとき、まず目が向くのは「どれだけの荷重を出せるか」という点かもしれません。

しかし、工程によっては、それだけでは十分ではありません。

どれだけ長く荷重を維持できるか。どの程度の低速まで安定して動作できるか。

こうした条件も、設備を検討するうえで重要な要素になります。

TOX® Electric Drive サーボドライブ EXe-K ver. 603」では、時間という制約にとらわれず、必要な工程条件を実現できる。

長時間の荷重保持や超低速動作が求められる工程において、「TOX® Electric Drive サーボドライブ EXe-K ver. 603」は新たな選択肢となります。

TOX® TOXware 保持時間の設定

約 8.8 時間 → 約 533 分 → 32,000 秒 → 32,000,000 ミリ秒

TOX® TOXware の保持時間の概要(サイクルタイムが 32,000 秒以上の場合)。

TOXware(保持時間1時間)

TOXware(保持時間8時間)