システム概要

統合されたデータ管理により、標準化されたTOX^®フレームはシステム全体の重要コンポーネントとなります。校正係数、ドライブデータ、メンテナンスカウンター、測定値、型式プレートなど、すべてのデータはコントロールシステムに識別、保存、運用されます。

接合ガンを自動車の車体、部品、コンポーネントに幅広く使用できるように、カタログから選択することができます。

ガンはTOX^®サーボドライブシリーズの精密サーボプレスで駆動されます。この電動サーボドライブは遊星ローラースピンドルを装備し、自動化された生産環境での要求に適応します：

• 短いサイクルタイム

• コンパクト設計

• 軽量

ツールは、要求される接合仕様に合わせて設計されています。クリンチング技術用のストリッパーとパンチ、セルフピアスリベット用のセッティングヘッド、あらゆる種類のファンクションエレメント用セッティングヘッドと対応するダイ、これら全ての領域をTOX^®は社内で設計、開発、試験し、供給します。

クリンチング、セルフピアスリベット、ファンクションエレメントの設定：これら全ての接合技術は、クロステクノロジーコントロール／TOX^®マルチコントロールで制御できます。クリンチング システムとセルフピアスリベット システムなど、異なる技術システムを1台のロボットにドッキングして交互に操作することも可能です。

本機では、通常の条件下では専用クーリングシステムは必要ありません。これは初期コストと運用コストの両方において有益です。また、密閉されたキャビネットは、内部の部品が汚れないため、電気部品の長寿命につながります。

この制御システムは、非常に高いレベルのITセキュリティも備えています。リアルタイム制御（アプリケーション）とソフトウェア（設定、視覚化、データエクスポート）が完全に分離されているため、システムは外部からの攻撃から保護されています。つまり、ファイアウォールは必要なく、品質データの収集はリアルタイムシステムに影響を与えません。

TOX^®ソフトウェアは、選択された制御構成に応じて、WindowsまたはLinux PC、あるいはオプションのTOX^®UDIパネルにインストールすることができます。

品質データはアーカイブされ、本ソフトウェアのミドルウェア機能により、より高位のユーザー側ネットワークへの転送が可能になります。この目的のために、様々なデータエクスポートパスとフォーマットが利用可能です（MQTT、OPC UA）。

運用現場での純粋な操作と視覚化に加えて、TOX^®ソフトウェアはアプリケーションの設定とパラメータ化機能でシステムを拡張します：プログラミングの知識がなくても、関連するすべての入力値を示した画面に沿って、希望するプロセスを作成するだけです。

TOX^®ソフトウェアは、ダッシュボードとウィジェット機能を備えた、モダンで直感的なUIデザインも印象的です。これらの機能により、ユーザーインターフェースを簡単にカスタマイズすることができ、プロセスカーブの視覚化、最終値の表示、テキストによるメモやエラーの表示など、各オペレーターに完全に適応した画面を実現します。

各プロセスごとに5つのウィンドウ、エンベロープカーブ、警告カーブを自由に定義できるウィンドウテクノロジーにより、各プロセスを隙間なく監視することができます。クリンチング、リベッティング、ファンクションエレメントの等の一般的なプロセスでは、荷重－変位曲線が通常モニターされます。

TOX^®フィーダーは、エレメントを供給する全てのシステムに最適なソリューションです。TOX^®フィーダは、完全に自社開発、設計、耐久試験、製造された供給システムです。この手法により、セルフピアスリベットやあらゆる種類のファンクションエレメントのような部品を選別し、任意の位置でガンや供給ステーション部に搬送するために、卓越した供給性能を達成します。TOX^®フィーダの焦点は最高の信頼性です。

工程安全性とコスト最適化のために、更なる機能が実装されています：

• 大容量のホッパーとFiFo原理に基づく設計により、エレメントの補充回数を最小限にしています。

• エレメントを穏やかに選別する為、エレメントからのカスの発生がほとんどありません。

• 既存のカス及び新たに発生したカスを排出可能

• 必要なメンテナンス作業を迅速に実施できるモジュール性。

• エレメントに応じて、必要な選別・供給技術に最適なシステムが設計されています。